雲の書き方を動画で解説(入門編)!クリスタのツールを上手く使えば少しのコツで簡単に綺麗な雲が描ける!

こんにちは!
ねこたろうです=^_^=
今日は背景についての講座です!
絵を描く上で人物を自由に描けることはとても楽しいです!
しかし、 絵を見た時に瞬時に状況や場所を説明してくれるのは背景ではないでしょうか?
背景がよりキャラクターを引き立て、奥行き感や絵の説得力を増してくれることは間違いありません!
背景の役割
背景があるのとないのでは絵の印象や自然さ、見た人が感じる完成度が全く違います。
どうでしょう?
メインは同じアイコンなのに、背景がある方が全体のまとまりや落ち着きが感じられませんか?
なんとなくシナリオゲ―ム風も作ってみました(笑)
背景があればこんな風にも遊べます(^^
背景は、その場の状況説明のためはもちろん、
背景の繊細で細かい描写や、華やかな色づかいは見る人の心を一瞬で惹きつけ、時に感動させることもできます。
脇役に思われがちな背景ですが、メインくらい超重要なものでもあります。
僕も、見た瞬間に「うおーー!!」っと声が出るよるな絵に心動かされたことが何度もあります。
そしてそんな絵を見ては「自分でもこんな絵を描いてみたい!」と憧れてきました。
「そうは言っても、背景を描くのって難しそう・・・」
そう思っている人も多いのではないでしょうか?
どのような背景にするかをはじめ、
人物をどう配置するか、
どう人物と背景をうまく溶け込ませるかなど…
背景を描くうえで難しいことはたくさんあります。
日頃、キャラクター単体ばかり書いている人は特に、背景への苦手意識が強いのではないでしょうか?
[speech_bubble type=”drop” subtype=”L1″ icon=”nekosuke.jpg” name=”ねこたろう”]ま、とりあえずやってみよ! [/speech_bubble]
パース(遠近)がしっかりしている背景は少しのゆがみが大きな違和感になりがちです。
なので、まずは大きさがバラバラだったり、形がいびつでも気になりにくいものから始めましょう!
雲を描こう!
いつものように前置きが長くなりましたが、今回は「雲」の描き方について書いていきたいと思います!
↓の動画がクリップスタジオで雲を描いてみた様子です。参考にしてもらえると嬉しいです。
今後は少しずつわかりやすい動画作りも勉強していきますね!
まだまだ未熟ですが、それでも何回か練習するだけで動画のような雲を描けるようになりました!
動画の雲を描くのにかかった時間は実際は10分くらいです。
描いていて思ったのは・・・
「案外、コツを掴めればそれなりにそれっぽいものが描けるのでは??」という実感!
そして 「もっと練習すればもっとすごいモノがかけるのでは?!」というワクワク感!
では、実際の雲を目標にしながら、まずは技法としての雲の描き方をつかんでいきましょう!
[speech_bubble type=”drop” subtype=”L1″ icon=”nekosuke.jpg” name=”ねこたろう”]
最初からすごいものを描こうとしないこと!
とりあえず基本的な方法や技法を身に着けてそれをバージョンアップさせていこう!
[/speech_bubble]
① 空を描く
まずは青空です!
青空は単調な単色にするよりも、色を重ねてグラデーションを作っていきましょう。
で、ブラシサイズを大きくして塗っていきます。
上の方 → 濃く、暗く
下の方 → 薄く、明るく
を意識して色を塗っていきましょう。
上の方は何度も色を塗り重ねたり、少しずつ色の明度や濃さを変えて暗くしていくといいです。
② 雲を描く
つぎに、雲を描いていきます。
新しいレイヤーを用意しましょう。(画像緑色)
新しいレイヤーの合成モードは「通常」にします。
使うツールは「筆」の中のサブツール「にじみ&縁水彩」が一番雲を描く上で適しています。(画像黄色)
雲を書くときは塊を意識し、お饅頭のように下が平べったくなるように書いていきます。
雲は形が様々なので大きな雲や小さな雲など散らばらせると自然に見えます。
雲を配置するときはジグザグを意識しよう!
③ 自由変形で奥行きをだす!
雲が描けたら雲レイヤーを自由変形によってパース(遠近感)をつけます。
ツール「選択範囲」で画面全体を囲む。
またはショートカット「Ctrl + A」を押せば全体が選択されます。
↓
範囲選択ランチャー「自由選択」を選びます。
自由変形はとても便利で面白いツールなのでこれからもよく使うと思います。
上辺を長く、下辺を短くすれば奥行きが出ます!
さらに奥の方に続く雲を細長ーく付け足します。太すぎると遠近感が狂うのでほそーくです。
奥行きを出す場合は基本、「手前はでかく、奥は小さく」です!
④ 雲の影を描く
雲は真っ白ではなく、下の方(地面に向いている方)は太陽光が当たらず影ができます。
影を描くことでグッと立体感を出すことができます。
雲レイヤーの上に新しいレイヤーを作り、 クリッピングをします。(画面赤色)
クリッピングをすると、下のレイヤーで色を塗った部分(雲の白い部分)にだけ色が塗れるようになります。
クリッピングされたレイヤーは図のように赤い棒が付きます。
クリッピングもとても便利でよく使う機能です。
新しいレイヤーを、雲の白色を塗ったすぐ上に作ります。
↓
レイヤーウインドウにあるクリッピングのボタンをポチ!
↓
新しいレイヤーに赤い棒の印が付いたことを確認
↓
新しいレイヤーの合成モードを「乗算」にして影の色(灰色)を塗っていきます。
「乗算」は下の色を透過させて塗っていくことができるので影などを塗るときに重宝します!
「筆」ツールの中の「にじみ縁水彩」で塗っていきます。
影は少し青色が混じった灰色にすると空と馴染んで綺麗に見えますよb。
明暗がはっきり別れた方が綺麗なので大胆に影を付けていきましょう!
大丈夫、ミスっても消せるから!
影の部分にエアブラシで色を吹き付けるとムラのないグラデーションをつけることも出来ます。
ここまでくればもう雲ですね!
⑤ 雲の形を整えていこう
今はまだ筆ツールで適当に雲を描いたので、形が全体的にほわっとしてしまっています。
写真などを見ると、雲の輪郭は シャープな部分もあれば、ぼわっとした部分もあります。
なので、メリハリをつけていきましょう。
雲の上の部分はシャープに、下の部分は少しぼやっとしていると雲っぽいです。
形を整えるには「筆」ツールで色を透明にして塗り消したり、「色混ぜ」ツールのサブツール「指先」で形をまとめたりします。
「指先」は色を伸ばしたり、引っ込めたりするときに便利で使っていて面白いです。
適当にコネコネしながらコツをつかんでいきましょう。
⑥ 加筆&修正
全体を見ながら
雲のボリュームを足したり、
明暗をはっきりさせたりなど、
細かいところを直していきます。
筆の大きさや絵の具の量・濃度を変えながら明暗のメリハリをつけていきましょう!
さらに自然な形に見えるように雲の塊を削っていきます。
適当に書いてもそれっぽく見えるのが雲のいいところです。
何をやっても大体味が出ます(笑)
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イメージに近い雲の写真を探して、それを見ながら細かいところを修正していこう!
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⑦ すじ雲を描こう
雲は高度によってできる種類が変わります。
飛行機などによってもすじ雲ができますよね。
ツール「鉛筆」 → サブツール「パステル」 → 「チョーク」
で筋雲の線を引いていきます。
線が引けたら再び、ツール「色混ぜ」 → サブツール「指先」
で線の方向に引き伸ばしていくと、あっという間にすじ雲が!
⑧ 最後の仕上げ
雲の白い部分(太陽に向いている部分)を光らせましょう。
エアブラシで雲の上の白い部分にスプレーするときれいに光って見えます。
さらに、画面全体にもう少しグラデーションをつけるため、エアブラシで水色をスプレーし、雲に色を付けます。
ブラシ濃度を下げ、雲がうっすら色づく程度にしましょう。
これで完成です!
まとめ
長くなりましたが、以下のことに注意するだけで現実の雲に近づけることができます。
使うツールなどは自分の使いやすいものを使ってもらっても構いません。
- 雲の塊は下を平らにする。
- 横に長く引きのばす。
- 雲の配置はジグザグにする。
- 雲の下の方を影で黒くする。
- 白色と影の黒色のコントラストをはっきりさせる
最初は僕もうまく書けませんでしたが、何枚か練習してコツをつかめばどんどんうまくなることができます!
基本的な描き方が分かったらあとは楽しんで上手になろう!
技術としてのコツをつかんだら実際の雲や神絵師さんの雲を見て試行錯誤しましょう。
↓実際の写真
sky is beautiful !
描き方が分かったうえで見ると
「なるほど、こうすればもっと雲っぽくなるのかな?」
と考えられてさらに上達できます!
[speech_bubble type=”drop” subtype=”L1″ icon=”nekosuke.jpg” name=”ねこたろう”]
描けるものが増えるって楽しい!
[/speech_bubble]
今回は雲でしたがこれからも色んな背景を描いていきたいと思います!
皆さんも是非雲を書いてみてください!
以上!ねこたろうでした!
おまけ
ぼくが練習に書いた雲です。
少しずつ上手くなってるかな??
雲① チョークツールが発見できず適当に雲の形を整えた。でも勢いはある!
雲② チョークツールを発見!
でもまだまだ明暗と雲の形が単調…。
雲③ まだまだ何となく。雲①が一番うまいのでは?という苦悩が見える。
雲④ 基礎と機能の使い方をちょっと会得して実際の雲を参考にして描いた雲。
1番時間をかけました!たのしかった!